トレーニング

筋トレは最大のガン予防

今や日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人がガンで亡くなる時代になりました。医療は進化し続けていますが、がんに関してはまだ効果的な治療法、治療薬も確立されていません。

しかしガンになる確率を最小限に抑えることはできるのです。
今回は筋トレがなぜガン予防になるのかまとめていきます。

・筋トレこそが最高の健康法

豪シドニー大学の研究プロジェクトは、2017年11月1日、疫病専門誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー」において、「筋力トレーニングをしている人は、そうでない人に比べて、全死因における死亡リスクが23%低く、なかでもガンによる死亡リスクは31%低かった」との研究結果を発表しました。
この数字だけでも筋トレがガン予防に効果的であることがわかります。

しかし、まだ筋トレと死亡リスクとの因果関係については完全に解明されていないものの、この研究結果は、筋トレを習慣づけることが長期的な健康維持に望ましいことを示しています。

更に興味深いことに、自重トレーニングも器具を用いたジムでのマシントレーニングと同等、もしくは近い効果があることがわかっています。
つまり決して高い会費を払ってジムに通う必要もなく、簡単な筋トレを好みの環境で行うだけでも効果があるということです。特に大事なのは筋トレによって筋量を増やすことです。


具体的に筋量が増えることによって起きる効果を3つ説明します。

① 基礎代謝量が上がる

基礎代謝量は私たちが生命維持のために消費する必要最小限のエネルギーのことで、心身ともに安静にしている状態でも、内臓を動かしたり体温を維持したりするために消費されます。基礎代謝は筋肉量に比例して増減します。

例えば、同じ性別・身長・体重を持つ人を比べた場合、筋肉量が多い方が基礎代謝量も多くなります。基礎代謝が低いのであれば筋肉をつけることで基礎代謝をあげることができ、ダイエットにも効果的です。

筋肉には、平滑筋(内臓)・心筋(心臓)・そして俗に筋肉と呼ばれている骨格筋の3種類があります。このうちの骨格筋は、運動などを行なって自分で増やすことができます。そして、筋肉量を増やせば骨格筋で消費されるエネルギー量が増えるため、痩せやすく太りにくい体質へと変化していきます。

消費エネルギー全体の7割を基礎代謝が占めているので、ジョギングなどの有酸素運動よりも、筋トレによって筋肉を増やすほうがずっと効率が高くなります。

② 基礎体温が上がる

車のエンジンなど、パワーを発揮するものには熱が生み出されるように、筋肉は人体最大の熱産生器官です。体温が上がると血液の流れがよくなり免疫力が高まります。ウィルスは熱に弱いので体温が高いと死んでしまいます。風邪を引いた時に熱が出るのは、体の中に入ったウィルスを殺すために働く防衛本能になります。風邪を引いて、熱が上がった時に、薬によって熱を下げようとしますが、これではウィルスは死にません。高熱が何日も続くと危険ですが、少しの熱なら薬など飲まずに体を休めるのが一番の方法と言えます。

免疫力=治癒力

血液は私たちの体を構成する約60兆個もの細胞に栄養と酸素を送り届け、代わりに老廃物を持ち帰る働きをしています。その血液の中に、免疫機能を持った白血球が存在し、その白血球が体の中をめぐることで、体の中の異物をパトロールしています。

逆に体温が下がると、血流も滞りやすく、たんぱく質の合成や分解ができずに不要な老廃物を処理できなくなります。つまり免疫力も低下し、体内に異物を発見しても、素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、ウイルスや細菌に負けて発病しやすくなってしまうのです。白血球は、これら外界からのウイルスや細菌だけでなく、ガン細胞が体の中にできるたびに、免疫細胞が攻撃をして死滅させてくれています。

具体的に数字で説明すると体温が1℃下がると免疫力が30%下がり、1℃上がると免疫力は5〜6倍にもなると言われています。

ガン患者は、体温が低く、平熱が35℃前後の人が非常に多いと言われています。そのため低体温の方がガンになりやすいという結果になります。その結果を裏付けるようにがん細胞は、高い温度を有する心臓や脾臓にはがんは発生しなくて、中が管になっていて冷えやすい臓器(食道・胃・肺・大腸・卵巣・ 子宮等)に発生しやすいと言われています。

筋トレしている人は基礎代謝だけでなく平熱も高いことがわかっています。特にボディビルダーなどの大きい筋肉を持つ方の平熱は37度以上がほとんどです。36度以上の平熱でガンになるリスクがかなり下がることからも、平熱が37度を超えるボディビルダーはかなりの確率でガンになりにくいと言えます。

③ ポジティブになる

筋トレは思考を変えます。筋トレという努力をして筋肉という成果を得た成功体験が得ることができるからです。
更にこれには科学的根拠があり、世界的に著名な心理学者バンデューラは数千人に行った実証実験を基に、苦手なことを克服した人は「自分はできる」という自信(自己効力感)を持つようになることを発見しました。

自信は前向きな気持ち作りに繋がります。

ケンタッキー大学のデボラ・ダナー教授の研究では、ネガティブな言葉を多く使う人とポジティブな言葉を多く使う人をグループに分け、その後のグループの状態を追跡調査した結果、80歳以上になった約60年後の生存率は、ネガティブな言葉を多く使ったグループが約34%、ポジティブな言葉を使ったグループは、なんと約90%! しかも健康状態もとても良好だったそうです。同じ生活でも、ポジティブかネガティブかという考え方の違いで、健康や寿命にも差が出るということがわかったのです。最近の研究でもガンの最大のライバルは「笑顔」と言われています。

病は気から!

まとめ

トレーニングをする目的は人それぞれですが、筋トレによってもたらされる効果はお金では計りしれない最高の健康法ではないでしょうか。そんな筋トレも辛いと長続きしません。楽しみながら続けることが一番かと思います。

見た目が変わってきたり、扱える重量が上がってきたり、モチベーションが上がることでトレーニングが好きになる。その積み重ねの結果として健康をもたらせたら一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなるのではないでしょうか。
筋トレによって健康でポジティブな心身を手に入れましょう!

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