先ずはこの2つの写真を見ていただきたい。2人共に世界のトップビルダーで、毎年ボディビルの世界一を決めるミスターオリンピアで1.2位を競い合っている選手です。
2人ともに物凄い筋肉ですが、どちらの遺伝子がすごいかわかりますか?
ボディビルという競技はより多くの筋肉(バルク)と筋肉のカットやプロポーションで競い合う競技で、いくら筋肉が大きくてもコンディションが良くないといけません。
筋肉を増やすには時間と労力(トレーニング)とお金(食費・サプリメント)がかかります。このことからトレーニングを始めて1年でチャンピオンになるということは不可能な競技ともいわれています。
特にプロになるにはどんなに素質があっても10年はかかるといわれています。
若くしてプロになった選手でも十代の頃からトレーニングをしている方がほとんどです。
話は戻りますが、写真の2人で比較すると左のフィルヒースの方が遺伝子の素質があります。2002年から本格的にトレーニングを始め、1年後にはコンテストで優勝しています。9年後にはミスターオリンピアで優勝です。
9年で世界一になることは本当にごく限られた遺伝子を持つ人間にしかできないことです。そしてもう一人、このフィルヒースと同じくすごい遺伝子を持つ選手がいました。
ドリアンイエーツです。
ミスターオリンピアを6連勝したこともそうですが、彼が初めてトレーニングを行ったのが21歳でそれまでスポーツの経験はほとんどありませんでした。22歳で初めてボディビルコンテストに出場し優勝。4年後の1988年にブリティッシュチャンピオンシップスで優勝しプロカードを手にし、その4年後に、ミスターオリンピアで初優勝し、6連勝しました。
日本にも来日経験があり全国を周り公演していました。
多くのボディビルダーがいますが、彼ら2人よりも優れた遺伝子を持つ選手はいないと思います。フィルは「筋肉をつけるのに苦労したことがなかった」と語っていますが、羨ましい限りです。ドリアンは怪我さえなければもっとできたとは思います。早すぎる引退でした。
そして2人のトレーニング方法は対照的でした。
フィルは効かせること重視のスタンダードなやり方で、ドリアンは超高重量トレーニングでした。もし、ドリアンがフィルのやり方でやっていたらうまくいかなかったか?と考えてみましたが、遺伝子的素質から考えても結果は同じだったのではないでしょうか。
結局フィルもドリアンもどんなやり方をしても筋肉は発達していたでしょうし、ミスターオリンピアになっていたと思います。素質を持った人間とはそのような人間です。2人のトレーニング方法などはネットに転がっているのでチェックして見てください。
他にもたくさんの素晴らしい選手がいますが、遺伝子的素質を持った選手は本当に限られています。ミスターオリンピアに出場するくらいになると、本当に限られた素質を持った人間でしか到達できません。
今年のオリンピアは一体誰が優勝するのでしょうか?
間違いなくフィルです!