トレーニング

飲酒・喫煙が筋肉にもたらす影響

飲酒、喫煙は一般的には健康にはよくありませんが、筋肉に対してはどのような影響があるのでしょうか?

今回は、飲酒、喫煙と筋肉の関係性を探っていきたいと思います。

1・飲酒が筋肉に及ぼす影響

飲酒が筋肉に及ぼす影響

 
飲酒をすると、体内で吸収と分解が始まりますが、最初に胃と小腸の上部で吸収され、1〜2時間程度で吸収され、同時に分解も肝臓で行われます。ここまでは皆さんもご存知の方は多いかと思います。

しかし肝臓分解の後、更に分解され分解の第二ステップとして筋肉が主体となり分解が進行します。運動の制御能力とともに身体のパフォーマンスも低下すると言われており、ウエイトトレーニングにも影響があるということになります。

また、多量に飲酒をすると、ミオパチーという状態に陥るということが報告されています。ミオパチーというのは筋肉が萎縮し筋力の低下する疾患の総称です。

筋力の低下だけではなく速筋群を中心とした筋線維の破壊にも影響があります。

またアルコール中毒者のように慢性的に毎日多量の飲酒を続けると、筋萎縮だけではないのです。男性ホルモンの一種であり筋肉の発達には欠かせない存在の『テストステロン』の低下も起きます。

テストステロンの低下とともに女性的発達、女性化乳房などの現象が起こります。また、女性に関しては、男性的になります。

多量の飲酒は、筋肉に悪影響ということは分かりました。

では、どのくらいの飲酒量なら筋肉に悪影響をもたらさないのでしょうか?

アルコール5%のビールを355ml慢性的に摂取と共に急性的に摂取を同時に行い、テストステロンレベルの変化を調べる研究データがあります。

結果は、体重1kgに対し1g未満のアルコール摂取の場合、慢性摂取と急性摂取どちらもテストステロンレベルの変化はなく、もしくは多少増加傾向にありました。
体重1kgに対し1g未以上のアルコール摂取の場合、テストステロンレベルの低下が示されました。

このことから、自身の体重1㎏に対し1g未満のアルコール摂取であれば筋肉には悪影響がなさそうです。

また、私個人的には、アルコールの吸収分解は、筋量や体格などに応じて個人差が激しいので、お酒に弱いと感じる方は、体重1kg1g未満のアルコール摂取とは言わず、なるべく控えたほうがいいでしょう。

2・喫煙が筋肉に及ぼす影響

喫煙が筋肉に及ぼす影響

 

喫煙は身体に様々な影響を及ぼすといことは広く認識されていますが、身体作りの観点から、筋力や筋萎縮などに、どのよう影響があるのでしょうか?

20歳〜65歳の喫煙者41人を対象に禁煙12ヶ月後の筋肉量と筋力に加え体脂肪量、除脂肪量、骨塩量、骨密度を計測した研究があります。計測方法は体組成計で行います。12ヶ月後に31人が喫煙継続、残りの10人は禁煙と判定されました。

12ヶ月後の喫煙者の骨格筋指数は、実験前に比べ平均0.05減少し、禁煙をした10人は禁煙前より平均0.43プラスになりました。ということは禁煙者と喫煙者の差は0.37となります。
筋力に関しては、禁煙者は喫煙者より17〜18%と有意的に向上しました。

この内容から分かるように禁煙を行った場合の方が、筋量とともに筋力も向上します。喫煙を行うことにより筋肉に悪影響を与えるということになります。
喫煙をする方で、体つくりに取り組んでいる方は、すぐにでも控えることをお勧めします。

以上、飲酒・喫煙が筋肉にもたらす影響でした。飲酒・喫煙はなかなかやめるのは厳しかったりもするものです。無理のない範囲で飲酒・喫煙を控えてみてはいかがでしょうか?

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