フィジークはボディビルとは違い、ボードショーツにより下半身のほとんどが見えません。果たして、見えないからという理由で下半身のトレーニングを怠ってもいいのでしょうか。
1・フィジークの審査基準。
2・下半身のトレーニングの必要性。
1・フィジークの審査基準
日本ボディビル連盟のメンズフィジークの審査基準の中に『審査員は、全体のコンディションと個々の筋肉が丸く形の良いバランスのとれたつき方をしているかを重視する。』と記載されています。
下半身については直接的には触れてはいませんが、全体のコンディションと書いてあります。上半身のバランスが良くても下半身の発達が乏しい場合ボードショーツと太ももの間はスカスカになってしまい全体的なバランスがあまり良くありません。
ボードショーツを履いていて太ももが隠れているとしても太もものアウトラインは分かるものです。カーフなども見えているので審査には多少なりとも影響はあると思います。
つまり下半身のトレーニングはフィジーク選手でも必要ということがわかります。
2・下半身のトレーニングの必要性
フィジーク選手問わず下半身のトレーニングは、ウエイトトレーニングを行う上で重要です。
全身の約7割は下半身に集中しています。また、テストステロンや成長ホルモンの分泌を盛んにし上半身の筋肉の発達にも大きく貢献します。
また、ウォーキングランジなど足を前後に開いて行う種目は、股関節を外旋・内旋させるので中臀筋が発達します。
中臀筋は骨盤を安定させる役割があるので体全体が安定しバランス感覚も向上します。バーベルスクワットなど担いで行う種目は、全身の筋肉を動員するので上半身も同時に発達します。
上半身が発達していても下半身のトレーニングを行わないと全体的なバランスが非常に悪いことがこの写真を見れば一目瞭然です。
続いてこちらは、下半身のトレーニングを行っている世界一のフィジーク選手のジェレミー・ブエンディアです。ボードショーツを着ていても脚のアウトラインが見え全体的なバランスがとてもいいです。
まとめ
下半身のトレーニングをしないと、ボードショーツに太ももなどは隠れているものの全体的なプロポーションは悪くなります。
最近のフィジーク選手はタイトにボーダーパンツを履きます。脚のアウトラインを強調することでウエストを細く見せるためでもあります。
またフィジーク選手に限らず下半身のトレーニングは上半身の発達から様々なメリットがあります。下半身のトレーニングをやっていないという方は、ぜひ取り入れてみてください。下半身だけではなく全体の体のバランスがとれインプルーブ間違いなしです!