「日焼け」とは2種類あることをご存知でしょうか?サンタンニングとサンバーンと呼ばれる「日焼け」があり、簡単に言うと、「良い日焼け」と「悪い日焼け」に分けることができます。
みなさんご存知かと思いますが、紫外線は肌にとって非常に悪影響を及ぼすものとの認識だと思いますが、太陽の光には紫外線以外にも様々な光の波長があり、一言で「太陽の光は良くない」なんて言えないのです。
良い日焼け(サンタンニング)とは、時間をかけて、少しずつ太陽の光を浴びることによりメラミン色素が肌に定借することを言います。段階的に日焼けすることにより、肌に負担をかけることなく小麦色になることを意味します。
逆に悪い日焼け(サンバーン)とは、強い日光を連続で浴び、肌のやけどのようなことを言います。肌が赤くなりヒリヒリと炎症を起こすことをさし、日焼けとは言えません。皮が剥がれるのもサンバーンと言えます。
小麦色の肌は見た目、健康そうなイメージがあり、日焼けサロンなども人気があります。では、日焼けは本当に健康に良いのでしょうか?
実は、人間は日光を浴びないと生きていけないメカニズムになっているのです。
日焼けとまでは行かずとも、日光を浴びないと生態系メカニズムに支障をきたします。
例えば、人間の体内時計は25時間の設定になっていますが、みなさんご存知のように1日は24時間です。脳が24時間に設定をリセットするには、日光が必要です。朝起きて日の光を見ることによりリセットされます。
これだけではありません。太陽の光には赤外線も含まれています。赤外線の中の波長でも8〜13の波長を「育成光線」と言い、人間の細胞でもあるミトコンドリアを活性させてくれます。
カルフォルニア大学でこんな実験が行われました。この実験とは、光線を浴びることによるホルモンの分泌に変化があるかという実験です。19歳〜30歳までの男性11人が被験者となり行われました。
1000lxの強い光と10lx以下の弱い光を、それぞれ朝5時に1時間ずつ浴びてもらい、5日間実験を行いました。
結果、黄体形成ホルモンの分泌に劇的な差が現れました。10lxの光を浴びた被験者は何の変化もなかったのに対し、1000lxを浴びた被験者は、平均約70%も分泌量がアップしました。
この黄体形成ホルモンは男性ホルモンの分泌を促す物質です。日焼けにより男性ホルモンのレベルが上がれば、筋肉の増量にも繋がるかもしれません。
適度の日焼けは、逆に健康にとても効果的です。少しでも日光に当たることをしてみてはいかがでしょうか。