トレーニング方法や筋肥大の研究などで多くのデータをまとめ、仮説を立てて実際に実験を行い説を立証する。説が本当に正しいかの裏付のデータもとり論文として発表する。ざっくりではありますがこれが筋トレにおけるエビデンスの取り方です。
例えば、インターバルの時間のエビデンスでは筋肥大、筋力アップに適した分数は3分以上という結果があります。しかし多くのボディビルダーは1分くらいのインターバルが丁度いいと言っています。
なぜでしょう?
説は立証されているはずですし、それでも1分で行う理由は?
ボディビルダーがこのエビデンスを知らないかもしれない?
いや、知った上で1分のインターバルでトレを行っています。
理由は簡単です。1分で行うことにより結果が出るからです!
自身の身体での体感から1分で行っているのです。
筋肉の研究をしているある日本人(有名な方です)から聞いた話ですが、一般人に対しての研究としてインターバルは3分くらいがいいと言っているわけで、この研究データはボディビルダーには当てはまらないそうです。
必要以上に筋肉をつけるボディビルダーには筋肥大などのエビデンスのやり方では結果が出ません。
必要以上に身体にストレスを与えて筋肥大させるためです。
通常の研究での被験者(実験に参加する人間)は安全なやり方で実験に参加します。決して生命の危機になるような状況でありません。
命が危ないような実験は行えないのが研究でもあります。
実際に筋肉の研究をされている大学の教授などもこの点に関して「ボディビルダーのような筋肥大の研究は大学の実験では無理です。なぜなら普通の人がボディビルダーのトレーニングを行うこと自体が危険だからです。」と言っています。加えて「ボディビルダーの身体になりたいのならボディビルダー自身がエビデンスです。」とも答えています。
未だにわかっていない事が多くあるのです。
日本で有名なボディビルダーで合戸選手がいます。この方は50歳を過ぎても未だに第一線でご活躍されています。トレーニング自体もハードで有名です。
「なぜ50を過ぎてもこのような肉体を維持できるのか?」
この謎を解くには合戸選手と同じトレーニングを行う必要があります。
しかし、普通の人が合戸選手と同じトレーニングを行うと死んでしまいます。
それくらいハードなトレーニングです。
合戸選手の肉体は本人がエビデンスなのです!
もし、憧れの肉体を持った選手がいるのであれば、その選手と同じようなトレーニングを行うことがいいのではないでしょうか?
その選手のトレーニングこそが、その肉体を作ったエビデンスなのです。
真のエビデンスはその選手の肉体でしかありません。
真似することで憧れの身体に近づけるかもしれません。