筋肉理論

筋肉が多いと短命?

筋肉が多いと短命?

トレーニングを行い、食事をしっかりととって筋肉を大きくすると寿命がみじかくなる?こんな都市伝説が出回っているので、今回は筋肉量と寿命についてまとめてみました。

多くの方は「ボディビルダーは短命」と聞いたことあるのではないでしょうか?

私自身も「そんなに筋肉をつけると早死にするよ」何て言葉を冗談交じりでよく言われました。

実際のところ筋肉量が多いとどうなのでしょう?という疑問が私の中でもあり、国内海外の研究文献を調べてみました。わかりやすいデータが健康検定協会さんのブログの方であったので紹介します。

スウェーデンの研究者が、同国に住む16歳〜19歳の男子100万人以上の健康状態を24年間にわたり調査しました。

10代の頃に筋肉量が多かった男性は、筋肉が弱々しい男性に比べて20%〜30%の確率で長生きすることがわかったそうです。そして、例え大人になってから太ってしまったとしても同じ結果とのこと。

この文章を読む限りでは太っても長生きするようですが、19歳の男性の追跡調査を24年ですと43歳ですし、40代で死ぬ確率なんて日頃の不摂生や飲酒、喫煙でも起こりうる可能性があり、筋肉があったないにかかわらず、このデータ、実験自体が信ぴょう性にかけます。

このブログの中にはこんな文章もありました。

この調査によれば、身体的に貧弱な男性は精神面も弱いということが判明しており、筋肉質の男性に比べ65%も精神の病気にかかる危険性が高いそうです。

私の感覚的に言うと、「貧弱な男性は精神面が弱い」というのは少しわかるような気がします。私自身も細かった時は精神面が弱かったと思いますし、筋肉をつけるようになってから、段々と自信がもてるようになりました。

強靭な肉体を作るには、強靭な精神力が必要です。過酷なトレーニングに耐え、食事にも気を使い、継続するには「少しの努力」ではできません!「多くの努力」が必要で、強い肉体を持っている方は本当に尊敬します。

こう考えると、精神面が強い方が「長生き」するように思います。かといって細い方が「短命」とも思いません。もう一つ重要なことは、筋肉量が多いからといって「長生き」とも思いません。

実際、ビルダーの方(ドラッグを使わない)の血液を調べるとわかりますが、高タンパクの食事などで血液がドロドロな方も多くいます。筋肉のつけすぎもどうかと思います。

ボディビルダーが短命とのイメージは海外のドラッグユーザービルダーの影響かと思われます。アメリカのプロレスラーもユーザーが多く、確かに短命です。日本でもニュースにはなっていませんが、ユーザーがジムで倒れ死亡した話をよく聞きます。

日本人のナチュラルビルダーの方に健康について聞いたことがあります。この方は全日本選手権常連のトップビルダーですが、「正直、健康状態を通り越しているよね」と言っていました。

やはり、健康と言うには、ボディビルダーは「度が過ぎる」のでしょう。かといって短命ってことではありません。ドラッグユーザーで長生きしている方もいます。有名なところでいうとアーノルドシュワルツェネッガーやシルベスタスタローンなどもユーザーですがまだ元気ですし、80歳のボディビルダーもいます。全日本トップ3に入る合戸選手も50歳を超えてまだまだ現役バリバリです。

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写真は「リアル亀仙人」ことアンドレ・カーリングさん。
60歳の現役バリバリビルダーで驚くことに「ベジタリアン」なのです!
植物性タンパク質のみで作り上げたとはおみそれしました!

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アーノルドシュワルツェネッガーもこんなにも変わり果ててしまいましたが、現在もまだまだ現役で映画にも出演しています。

結果として、「筋肉量が多いと短命」などというデータは探したところありませんでした。「長生きする人はするし、しない人はしない」が答えかと思います。今後も「筋肉量が多いと短命」についてはデータなどを探してまた報告します。

 

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